◇水・water・agua◇

 

 

日々の生活の中で、見過ごしてしまいがちな小さな美しい光景がある。

それらの自然から生まれた小さな光景は、偶然によってもたらされたものとはいえ、

そこにあるべきものであり、生まれてくるべきものである。

私たちがこの世に生を受けてきたのと同様に、

どんなに小さなものでも存在すべき必然なのだ。

しかし、私たちの命と同様に、この世に生を受けたものには必ず終わりがくる。

そんな美しくも儚い、一瞬一瞬の輝きをかたちに残せたらと思っている。

私がモチーフにしている水は、

さまざまなかたちに変化し、美しい光を発する純粋な存在である。

その指の隙間からこぼれ落ちてしまうような儚さと、

水面のように揺らぐ不安定な心を表現できたらと思っている。

 

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In our busy daily life,

there are tiny but beautiful scenes that we do not notice.

Although they were accidentally generated by the nature,

they must be there and come into existence.

Just like we were born in this world,

even a tiny being must exist with no exception.

However, all life eventually comes to an end. 

I would like to express such an evanescent

and brilliant moment in my work.

Water, which is a common motif in my works, is a pure entity, which changes into various shapes and shines beautifully.

I would like to express an evanescent moment

like water slipping through fingers

and our unstable minds like the surface of water.